5月19日(日)ペンテコステ記念礼拝説教全文
「一同は聖霊に満たされ」 使徒行伝2:1~13
本日はペンテコステ記念礼拝です。
キリスト教会の三大行事として、クリスマス、イースター、ペンテコステがあります。
毎年ペンテコステという言葉の意味を説明していますが、5旬節、50日目という意味があります。何から50日目かと言いますと、過ぎ越しの祭りから50日目、イエスの復活から50日目を意味します。又、7週の祭り、収穫感謝祭「初穂の日」大麦の収穫の初穂を捧げる日でもあります。(申命記16:9)
教会ではこの日に何を記念するのか。それは、キリスト教会の誕生の日、創立記念日(初代教会は120名ほどの人から始まりました)、又、主の約束の聖霊が注がれた日、教会の働きがスタートした日となります。初代エルサレム教会からアンティオキア教会、そして小アジアからヨーロッパへとキリストの教会は建てられ、世界中に宣教の働きは教会を通して拡大していきます。そして、教会の宣教の働きは、東の果て、海を越えて、この日本にも伝えられ、2000年後、勝田台のこの地にも教会が建てられています。
これも、毎年お話ししていることではありますが、この日を単に教会創立記念日として覚える事よりも大事なことは、知識や、理解ではなく、聖書にあるこのペンテコステの恵みを今、私たちが受けることです。一同が聖霊に満たされる経験をいただくことが、教会の力であり、ペンテコステの礼拝にふさわしいことです。
私が礼拝に臨むにあたり、何よりも大事にしている一つのことは、聖霊がこの会堂に、私自身に満ちて下さることです。そこから、全てが始まります。
聖霊というお方がおられ、聖霊の働きがあります。聖霊とは何でしょうか。
まず、知って頂きたいのは、聖霊は三位一体の神であられるということです。「我は父なる神を信ず。我は御子イエス・キリストを信ず。我は聖霊を信ず。」それは毎週礼拝の中で告白しています使徒信条です。礼拝の最後の祝祷では、「主イエス・キリストの恵み、父なる神の愛、聖霊の親しき御交わり」の祈りをささげています。
* 三位一体の説明は難しいが。 三つ葉のクローバーをイメージして下さい。命が繋がって、常に命の交流がある交わりの神。
そして、この聖霊というお方に満たされる(全身が浸される・バプテゾー)という出来事がペンテコステの経験です。
聖霊とは、神ですが、どのようなお方なのでしょう。
神は普遍です(どこにでもおられます)。聖霊も普遍です。イエスも普遍のお方ですが、人となられたキリストは時代も位置も限定的です。
聖霊はキリストが受けられ、成されたバプテスマであり、キリストの御霊です。
聖霊はイエス・キリストを私たちに知らせ、教える最も優れた教師・助け手(ヘルパー)です。聖霊は、イエスが私達の罪の為に死なれ、遠の命を与える為によみがえられ、今も生きておられ、今ここにおられることを、私達に教え、伝えておられるお方です。聖霊がおられなければ、誰もイエスを知ることはできません
今、イエスを信じる人がここに集まり、又、この世にあって、イエスを信じる者として生きて行けるのは、聖霊の働きがあるからこそです。今は聖霊の時代と言われています。イエスが地上を歩まれて、父なる神を現されたように、聖霊がイエスを私たちに表されます。
イエスが、ご自身がほめたたえられるよりも、父なる神がほめたたえられる事を喜ばれた様に、聖霊様は、ご自身がほめたたえられるよりも、御子イエス・キリストがほめたたえられる事を喜ばれるお方です。
その出来事は使徒2:1~13に記されています。
皆さん知ってください。聖霊に満たされるという経験があります。
① それは、イエスが私達に授けてくださるバプテスマ(洗礼)です。 a風・響き・炎・舌
1、 イエスのバプテスマ バプテスマのヨハネの証言 マタイ3:11 水でなく聖霊と火によって
使徒8:16 9:18、19(パウロ)水のバプテスマと聖霊のバプテスマの区別。
イエスはいつ人々に洗礼を授けたのか ペンテコステの日に
2、 イエスの約束 イエスご自身の約束 真理の御霊(ヨハネ福音書告別説教から)
聖霊=パラクレートス(慰め主) 助け主
キリスト者の 助け・慰め・力 ヨハネ14:16~17
3、イエスの御霊 イエスのみこころを共有させる ヨハネ14:26
② どんな経験なのか。聖霊に満たされるとどうなるのか。
1、 主イエスの復活の証人となる力が与えられる(使徒1:8) 世にあってキリスト者として力強く生きる
聖霊に満たされなくても救われるが、力強い主の証し人にはなれない
聖霊は(宣教の)力を与えます。聖霊は信仰告白の執り成し手です
聖霊は使命・ビジョン(夢・幻)を与えます。 b聖霊に満たされた人々が他国の言葉で語り
2、 神のみことばを理解させる 真理・奥義を開かせる。
神のひとり子がこの地に来られ、私達の罪の為に十字架にかかり、三日目によみがえられたことを
人々はそれぞれの生まれ故郷の言葉で、神の大いなる働きを聞く(2:11) ペテロの説教
聖霊は真理を啓示して下さいます。聖霊は私達を導きます。
3、 喜び
c酒に酔っているのではない
聖霊は交わり(コイノニア)の付与者
聖霊は神の愛を注ぎます。聖霊は慰めを与えます。聖霊は祈りの執り成し手です。
4、聖霊は私たちを強め、新しい心、新しい生活を造ってくださる
いけにえをささげることより、新しく造られることこそ重要
聖霊は霊的改革者です。
③ どのようにして、聖霊を受ける事ができるか。
それは、主の名による交わりの中にいることです。教会から離れないで、一同が集まり、心を合わせて、主の約束を信じ、待ち望み(求め)、祈っているところに聖霊が降りました。
ひたすら主の約束を信じて、心をあわせ、待ち望むことです。
教会・礼拝とは、そのような場であり、集まり、心を合わせ、祈り待ち望む場所です。
祈りの中に、賛美の中に、御言を聞く中に、奉仕、礼拝の中に聖霊は降られます。
求め、祈ることです。「求めなさい、そうすれば与えられるであろう」(ルカ11:9~13)には続きがあります。「天の父はなおさら、求めて来る者に聖霊をくださらないことがあろうか。」
聖霊は、そのようなところを「好まれます」。 *聖霊の好まれないところとは…その逆の場所です。
聖霊は、イエスが今、私たちの許にお遣わしになった力強い助け主です。今は、イエスの代わりに聖霊がこの地にそのみ思いのままに働かれる時代です。
ホーリネス(潔めの恵み)とは、まさに神の証人として生きる力を与える聖霊の満たしの経験です。
私達はいつも 御霊に 聖霊に 満たされる事を求める集団です。
まずその経験をいただき、そして何度も継続してその経験をいただき、日々新しくされていきましょう。
救いの経験は一回です。しかし、潔めの経験は まず一回、そして何回も何回も、新しくされていきます。
生まれることも大事ですが、新しく生まれること(新生)。そして、新しくされた者として生きる力が与えられて生きる(聖化)ことが大事です。
「誰でも水と霊とから生まれなければ、神の国を見る、入ることはできない。」(ヨハネ3章)
聖霊は、神の国を私達に与え、神の国を見せてくださるお方です。
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