5月12日(日)礼拝説教全文
「あなたは私の目に貴く、重んじられる」イザヤ43:4
2024年 勝田台キリスト教会 年度指針
2024年のみことば 「あなたは私の目に貴く、重んじられる。」イザヤ43:4
価値あるものの再発見 -ひとりの人を重んじる-
2024年度、日本ホーリネス教団施政方針に記されている聖書の言葉です。
今日の世界情勢では、戦争と戦争の報道は、聖書にある終末の様相を帯びています。4年に渡って続いている新型コロナ感染も未だ収束には至っていません。コロナによる様々な制限が緩和され、教会の働きはほぼ通常に戻りつつありますが、このコロナ感染が与えた全世界の教会への打撃、又、日本においては新興宗教に関係する大きな事件による教会への影響は小さなものではなかったと思います。その中で、耐え忍びながら、私たちは新たな練達を得ることができました。
新年度掲げていますこのみ言葉は、神である主は、私たち全てを例外なく、ひとりひとりを貴く、価値あるものとして重んじ、見ていてくださるという内容です。
1、神はあなたを貴び、重んじておられます。
自らの罪深さ、足りなさを感じる時、また、誰かから否定されるような言葉を投げつけられ傷つく時、自分自身に価値なしと判断を自分で下す時でさえ、神は、「あなたは私の目に貴く、重んじられる」と仰って下さいます。何かができる・できないという権勢や能力による価値でなく、あなたの存在そのものに価値があると主は言われるのです。なぜならば、あなたは神ご自身が創造された唯一無二のかけがえのない傑作だからです。あなたと同じ人は誰一人いません。
そしていつも覚えていたいのは、神である主が私たちを価値あるものとしてくださる証拠は、「神はその独り子をお与えになったほどに」(ヨハネ3:16)という聖書の言葉です。神は私たちを愛し、私たちがひとりも滅びないで救いを得る為に、御子イエス・キリストを遣わされました。神に背を向けて歩んでいる罪人の為に、何ゆえに神はご自身の貴い独り子をお与えになったのか。神である主の私たちに対する愛の大きさは、私たちの想像を遥かに超えて測ることができません。ここに、「私は価値ある者です」という自分を肯定する根拠を置きます。
2、神は、あなたの隣人を貴び、重んじておられます。
神があなたを貴く、重んじて下さるのだから、あなたも隣人を「貴く、重んじる」者として生きましょう。そうでない自分を見出す時には、神の前にへりくだり、悔い改めて、新しい心を造っていただきましょう。私たちの神はご自身の聖を与える創造主です。
この年も教会の礼拝に多くの人が集い、神である主に喜びと感謝をささげることができるように願います。しかし、この年度、私たちが目を向けるのは、数ではなくて、そこに集うひとりひとりです。あなたからでしか福音を聞く機会がない人がいます。あなたが祈らなければ、誰にも祈られていない人がいます。まず、あなたの家族、あなたの周りにいる人の為に祈り、「貴く、重んじる」言葉と態度、生き方を今日から決断して始めましょう。キリストのかおりとして、聖霊によって神の愛に満たしていただきましょう。
宣教の一年。あなたがひとりの人に福音を届けることができますように。
あなたが日頃築いている良い友人関係は、宣教の鍵となります。隣人を「貴び、重んじる」あなたの絶え間ない、神の御心にそった歩みが、教会に、神の御許に人を導く大きな力となります。
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