11月14日(日)礼拝説教全文
「主の力強い手」 出エジプト記6:1~13
聖書協会共同訳見出し ファラオとの交渉
主がモーセに言われます
「私の力強い手によって、ファラオは彼らを去らせ、追い出す」
主はその力強い御手をもって、エジプトの奴隷生活からイスラエルの民を救い出します。
1、「主」という名を再び告げる
「私は主である」。アブラハム、イサク、ヤコブに全能の神として現れましたが、「主」(わたしはいる)という名は知らせなかったとあります。アブラハムの子孫たちが仕えて来た神の名は、モーセにはじめて「わたしはいる」という名で告げられたことがわかります。
参考:
神(エロヒム 複数形)(エル 単数形) 一般名称
主(YHWH ヤハウェ(YeHoWaHエホバ)置き換え→(アドナイ ADONAI わが主) 固有名称
ラテン語表記(JHVH) 英語表記(JehoVa)
神の固有名称YHWHは、主(アドナイ)に読み替えられて呼ばれました。歴史の中でその言葉が口にされなくなって(出エジプト20:7)、その発音は誰も知ることのないものとなりました。現在、ヤハウェ、ヤーウェ、ヤーヴェ、ジェホヴァ、エホバ、どのように発音するのかは誰も知らないところとなっています。
しかし私たちにとって、YHWHの読み方がどのようなものであれ、その意味、その豊かさについては以前メッセージしました通り、「わたしはいる(ある)」というお方であることを覚えたいです。
2、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を再び告げる
(1)カナンの地を与えること =約束の地を与えること =御国を与えること
(2)その契約の故に、エジプトの奴隷生活から、主は腕を伸ばしてエジプトを裁き、救い出すこと。贖う(買
い取る)こと。
=契約の故に 力強い御手をもって贖い、救い出すこと =イエス・キリストの新しい契約の故に
私たちを救う神の力強い御手、伸ばされた腕とは、天の御位を捨て、私たちの救いの為に地に降りて来て
下さった主イエス・キリスト、そのお方ご自身です。
(3)主の民とされ、イスラエルの神となる 「あなたはわたしの民、息子。私はあなたの神、主」となる
=神の子どもとされること
「私たちが神の子どもと呼ばれるために、御父がどれほどの愛を私たちにお与え下さったか、考えてみなさい」(第一ヨハネ3・1)
この素晴らしい救いを与える「私が主、あなたがたの神である」ことを知るように。
モーセはこの主の語られた言葉をもってイスラエルの民に語りますが、彼らは落胆と過酷な労働のために、モーセの言う事を聞こうとしませんでした。
主は再びモーセにファラオのもとに行く事を命じます。
モーセは「イスラエルの人々でさえ、私の言うことを聞きません、どうしてファラオが話し下手の私の言うことを聞くでしょうか」と答えています。
主はモーセとアロンに語り、ファラオの前で成すべきことを命じます。
もう一度、「私は主である。あなたがたの神である。私が力強い手をもって、あなたがたを救い出し、贖い、導き出す」と語って下さり、それを今私たちに、神の力強い手、イエス・キリストによって実現させてくださる神を信じ、信仰者としてここから踏み出しましょう。
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