11月28日(日)礼拝説教全文
「アロンとモーセの系図」 出エジプト記6:14~30
聖書協会訳見出し アロンとモーセの系図(:14~27)
モーセとアロンの役割(:28~30)
神の働き人の傍らに立ち、執り成す人 アロン(祭司)
本日から待降節、アドベントに入ります。待降節の期間は、11月28日(日)~12月24日(金)クリスマスイブ、25日(土)がクリスマスとなります。
12月25日に一番近い前の日曜日(12月19日)をクリスマス礼拝として教会では祝います。
その4週前の日曜日から「待降節」アドベントとして、教会では毎週ろうそくを一本、又一本と灯してクリスマス「キリストの降誕日」を待ち望む習慣があります。
礼拝で出エジプト記を読んでいますが、本日の箇所は、「アロンとモーセの系図(家系図・ファミリーツリー)」となります。系図は一見、読んでいますとつまらなく感じるものでもあります。聞き慣れないカタカナの名前が次々に書かれています。系図は、親から、祖父母、曾祖父母とさかのぼり、そこから生まれた親族、一族に拡がります。どこまでさかのぼり、どこまで拡げられるのかは、それぞれではありますが、ここに記されているモーセとアロンの家系図は、イスラエル(ヤコブ)から生まれた十二部族のレビからの家系図となります。
* アメリカ人の宣教師が、自分のFamily tree を見せてくれました。ヨーロッパのどこから300年前に移民してきたかを教えてくれました。イギリス系、アフリカ系、スペイン系、ドイツ系に始まり、メキシコ系、日系、中国系etc… アメリカは移民の国であり、自分の出生の源泉を重んじる家族も多い。
ヤコブの子供たちについての記述は、創世記46:8~11(:8~25では十二部族全員の子供たちの名前が列挙されている)と、本日の出エジプト記6:14~16が同じ内容ですが、今日のこの箇所では、レビの後に生まれた兄弟9人は省いて、その先へと進みます。ヤコブの息子レビ(三男)の生涯は137年、レビの息子ケハト(二男)の生涯は133年、ケハトの息子アムラム(長男)の生涯は137年、アムラムの息子がアロン(長男)とモーセ(二男)になります。(ミリアムは長女)21~22節に書かれている人物たちはアロンとモーセのいとこたちとなります。ヤコブの十二人の息子たち以降は、イスラエルの民としてエジプトで400年間生活しました。アロンとモーセはエジプトで生まれて、ヤコブから4世代目であることがわかります。
モーセは、系図にヤコブの長男ルベンと、次男シメオンと、続いて三男レビの子供たちを記し、レビ以降からアロンとモーセまでを書き、後、系図は、アロンの三男エルアザル、エルアザルの息子ピネハスに至ります。アロンの長男と二男は神の戒めを破って儀式を行い、神の裁きによって火で焼き殺されています。(レビ記10:1~5)モーセの息子は、ゲルショムとエリエゼル(出エジプト18:3~4)ですが、ここには記されていません。ですので、この系図は、モーセとアロンの系図というよりはむしろ、アロンの系図と言うことができます。20節にはアロンとモーセ、26節にはアロンとモーセ、27節以降はモーセとアロンと、名前の順序が入れ代っています。
モーセの後継者については、モーセがホシェアをヨシュアと命名した「ヌンの子ヨシュア」はエフライム族(民数記13:1~16)でした。モーセは偉大な主の働きをしますが、彼の子供たちはその働きを継承しません。世襲ではなかったことがわかります。又、特に、今回のこの個所でわかるのは、後にレビ族は後に祭司の職に一任されますが、モーセではなく、アロンの一族が祭司の働きを担う者となります。
聖書の中で、任職の為に油注がれる者とは、王と祭司と預言者です。
アロンの一族はレビの子孫であり、祭司の一族です。私たちの教会も「万人祭司の自覚のもとでの伝道」、とビジョンを掲げていますが、祭司とは何でしょうか。祭司の自覚とは何でしょうか。アブラハムも、モーセも、アロンも失敗はします(出エジプト記32章 金の子牛)が、アロンは祭司の代表とも言うことができます。
アロンの働きとは何だったでしょうか。モーセが、神と人との間に立つ預言者であるとするなら、アロンは、モーセとイスラエルの民の間を執り成す者、又、ファラオの前でのモーセの働きを全面的にサポートする者でした。もちろん聖書の全ての物語の主役は、神ご自身でありますが、出エジプトの主役がモーセであるとするならば、アロンは脇役です。しかし、無くてはならない脇役なのです。
神の働き人の為に祈り、サポートする者になりましょう。又、人を執り成す者となりましょう。祈りによって、言葉によって、実行することによって。
私は「牧師が聖霊に満たされる様に祈って下さい」と何度も皆さんにお願いします。それは私の為と言うより、神に従う、キリストに従うあなたの為であり、教会の為であり、宣教の為であります。「教団委員長、教区長、世界の教会の働きの為に、又、建てられているキリストにある指導者たちの上に」神の愛と聖霊が注がれる様に祈りましょう。
万人祭司の自覚に立って、その働きを聖霊の力、支えによって果たさせていただきましょう。
付加:イエス・キリストの系図
(( マタイ1章にはアブラハムからイエス・キリストの系図が書かれています。ルカ3章では、さらにさかのぼる事、最初の人アダム、そして神に至るまで書かれています。驚きです。(この系図から人類の始まりを数えると人類の歴史は約6,000年となります。科学では何百万年前だと教えられますが。)
何回か、マタイとルカを並べて同じかどうか調べたことがありますが、かなり違いがあります。マタイはマリヤの夫ヨセフの家系、ルカはマリヤの家系を記している意図も見えます。いずれもイエス・キリストがユダの子孫であることがわかります。 ))
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