12月19日(日)クリスマス礼拝説教全文
「低く、低く、低く」 ルカ2:1~20 ピリピ2:6~7
聖書協会共同訳見出し イエスの誕生(:1~7)
羊飼いと天使(:8~21)
参照聖句:
ヤコブ4:6 「神は高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお与えになる。」
詩篇51:17「神へのいけにえは、砕かれた魂。砕かれた、悔いた心。」(新改訳)
今年、私に示されていますクリスマスのテーマは、「降誕」です。低く降りて来られたイエスです。
私たちの人生はどうでしょうか。より高く、高く、高くを求めています。経済的な高さ、知識的な高さ、社会的な高さ。それを一般人は豊かさと言います。しかし、この朝は、その真逆。低く、低く、低く 降りて来られたイエスについてお話しするのです。
私たちが信仰を持てない一番の原因は、かたくなな心です。 * 道端・石地・茨・良い地 イエスの話されたたとえ 虚栄・貪欲・暴食・色欲・憤怒・嫉妬・怠惰。そのような私たちの内にあるものが、みことばの種を塞ぎます。
罪のリストの中でも最も恐ろしいものは、虚栄と高慢です。人は、自分の力で生きている、と大きな錯覚をしています。私達は大きなものに、又、あらゆるものに依存しています。空気も水も食物も、太陽もこの大地も、人はそれなしでは生きてはいけません。人は動物の中で、最も自立するのに遅い生き物です。長い期間、他者の助けなしには生きていけません。
聖書が私達に語る究極的な真理は、「人は神の許しなしには生きられない存在」であるという事です。これを知る者はどんなに学問に乏しくとも賢い者であり、これを知らない者はどんなに知識に通じていても愚かな者だと聖書は教えています。
クリスマスの出来事は、全ての民に与えられる大きな喜びの知らせ(:10)です。
救い主がお生まれになった。誰の為に?「あなたがたのために。」あなたがたとは誰?全ての人、わたし、あなたの為に。この出来事は、それを信じ、受け取る者にとって、クリスマスの知らせは大きな喜びとなります。何にも代えがたい最高の喜びとなります。あなたへの大きな喜びの知らせを受け取ってください。
最近、世の中のクリスマスは早くも11月になれば、すでにクリスマモードで、町もデパートも、あらゆる場所で豪勢な飾り付けがされています。最近では神社やお寺でも、クリスマスの飾り付けをしているところもあります。確かにクリスマスはお祭りではありますが、「メーリー、クリスマス!」のクリスマスという言葉の中には キリストが入っています。* CHRIST MAS キリストの祭り・犠牲 X・MASのXもキリストです。X=XRISTOS クリスマスの中にキリストが入っています。しかし、世間はキリストの入ってないクリスマスでいっぱいです。受け取るべき大きな喜びが抜け落ちています。
今、世界中で盛大に祝われるクリスマスの出来事は、聖書にどのように書かれているのでしょうか。
イエス・キリストが生まれた時、それは盛大なものでもなく、豊かなものでもありませんでした。
○ 迎える人がなく
○ 寒く、汚い家畜小屋で生まれ、飼い葉桶に寝かされ
○ そして、最初の知らせを受けたのは、名もなき貧しい身分の羊飼いたちでした
貧しさ、みすぼらしさ、暗さ、寒さ、汚さ、そして弱さ、そのような只中に 主イエスはお生まれ下さった事が記されています。
神のご計画
① ローマの人口調査の勅令が皇帝アウグストからでた(ローマの徴税・徴兵のため)(:1)
② 人口調査の登録の為に、ヨセフと身重になったマリアはガリラヤからユダヤのベツレヘムへ上った(:4)
③ 宿屋・客間には彼らのいる余地がなかった
④ 羊飼い達への知らせ 喜びの知らせ(NEWS) GOSPEL GOODNEWS
第一報はベツレヘムで 夜 野宿をしていた羊飼い達に
全ての出来事はこのベツレヘムの町、家畜小屋、飼い葉桶へと、主イエスの誕生は導かれていきます。
* 「きよしこの夜・・・まぶねの中に・・・」 まぶね= 飼い葉桶、家畜のえさ箱(小学生に説明)
ルカによる福音書のクリスマスメッセージは、「救い主誕生のしるしは、飼い葉桶(えさ箱)の中の幼子」
クリスマスメッセージを聞いて 今私たちが考えるべき事は
なぜ、神である主は、人々に迎えられず、貧しい、みすぼらしい所・中に、救い主をお与えになったのかということにあります。そのような神のご計画、おこころの中に、クリスマスメッセージがあります。
それは 低く、低く、徹底的に低く 主イエスは降られたというメッセージです。
言葉を変えると どん底に降りて来られたイエスというメッセージです。
人生のどん底とは何でしょう。
苦しみの中に、悩みの中に、悲しみの中に、しえたげの中に 苦しみ
病人の中に、経済的な貧しさの中に、不自由な中に 悩み
今日食べる物もなく、貧しさの中に死んでいく者の中に 貧困・死
希望をもたない暗闇の中に 闇
そして、ぬぐうことのできない自らの汚れ、罪の中に悩める者の中に 罪深さ(不品行、汚れ、好色、 偶像礼拝、占い 敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分裂、分派 ねたみ 酩酊、遊興 ガラテヤ5:19-21)
そのような、嘆き悲しむ人・私たちの闇、どん底に、神は降って来られた!!
イエスは、飼い葉おけにお生まれ下さったお方であるゆえに、人生のどん底にいる者を救うことがお出来になります!
へりくだって、へりくだって、へりくだって、私たちの貧しさの中へ、罪深さの中へ 降りて来て下さったのです。どうして?その中から私たちを救い出す為にです。それが私たちの救い主イエスというお方です。
私は今人生のどん底です、と言う人は幸せです。 なぜなら、人生のどん底で、私達は主イエスに出会うからです。
どうにも抜け出せない、自分の罪深さ・無力さ、愛の無さに、絶望し、涙している人は幸いです。そこで私達はイエスに出会うからです。
飼い葉桶とは、罪と闇を自覚する私達の心、現実です。
家畜小屋、飼い葉桶は、最も暗く、貧しく、汚れた場所です。そこに!光と命を与えるために、癒しと慰めを与えるために 赦しと救いを与える為に 主は来られたのです。
私たちは自身の汚れ、闇に、死に定めらた現実に目をとめる覚悟が必要です。
つらく、困難な、苦しみ、自分の罪深さ、貧しさ、死を恐れおののく者。その人たちの中に!救い主はお生まれ下さったのです。(ルカ2:10~12)
私の、私たちの救いの為に、イエスは低く、低く、低く降られました。この大きな喜びの知らせを、このクリスマスに受け取ってください。
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