3月5日（日）礼拝説教全文

「心から進んで献げる人　－幕屋建設の準備－」　出エジプト記３５：４～２２　　

皆さん、年の初めから、日々にキリストをしっかりと身に付けて歩んでいますか。

以前、出エジプト記２５：１～３１：１１まで、実に７章にわたり聖書の１２ページ分、「幕屋の建設の指示」を礼拝の中で読みました。以前この箇所を読み始める前に、出エジプト記を読む中に、最もしんどい箇所でもあるとお話ししました。

その経過は、教会玄関と２階の掲示板に貼ってあります。

神である主の「幕屋建設の指示」の目的は、一言で言うと、「彼らが私のために聖所を造るなら、私は彼らの中に住む」（２５：８）と神が言われる通り、幕屋は神の住まい、神のご臨在の場となり（本来は人の手で作ったものにお住みになられるお方では決してありませんが）、ご自身の民、イスラエルと共に住み、共に歩むことを目に見える形で彼らに教えるものでした。幕屋は「インマヌエル・神我らと共に居ます」を示すその愛と恵みのしるしです。

既に「幕屋建設の指示」に関して７章の分量を読みましたが、ここから始まる３５章４節～３９章４３節の５章分が、神である主が指示された「幕屋の建設の準備」となり、出エジプト記最終章４０章で、準備された幕屋は完成します。出エジプト記の約３分の１は、幕屋の建設に関わる記事です。

本日の箇所は、その幕屋を建設する為に、イスラエルの民が幕屋建設の資材となる「主への献納物」を献げるところとなります。どのようにその「献納物」は献げられるのか。本日の箇所でも、２５章２節でも繰り返し書かれていますが、「心から進んで献げる全ての人から」の献納物です。

神である主への献げ物で大切なのは、「心から進んで」です。主への献げ物は、誰かに言われたから、そう規定されているから、仕方ないからではなく、自発的であり、感謝と喜びを込めて献げられる物です。主は献げ物が必要なお方でもなく、献げ物によって支えられるお方でもありませんが、そのような心を込めて献げられる献げ物を喜んで受け取って下さいます。

モーセの言葉を聞いて、モーセの前から出て行ったイスラエルの民は「心動かされた人と、魂を突き動かされた人」であり（：２１）、「皆」（：２１、２２、２３、２４、２５、２６）とあります。彼らは次々に、「男も女も（２２、２９）、「心動かされ」（：２６）、「心から進んで」（２２、２９）「主への自発的な献げ物として」献納物を携えて来ました（：２９）。「イスラエルの人々は、なおも朝ごとに自発の献げ物をモーセのもとに携えて来た」（３６：３）ために日々献げ物は増えます。神に知恵を与えられた人たちがその資材を使って、幕屋建設に必要な物を作っていきます。

最終的に彼らの献げ物はどうなったでしょうか。３６：５～７　「手持ちの材料は全て作業を行うのに十分であり、余るほどであった」（３６：７）

２５章1～３１：１１のまとめ

聖所・至聖所の壁板・留め金・覆いの幕など、契約の箱と贖いの座、供えのパンの机、燭台、全ての祭具、香をたく祭壇とそそぎ油とかぐわしい香、焼き尽くすいけにえの祭壇、洗盤、外庭の為の掛け幕や杭、祭司の祭服（：１１～１９）　＊　玄関・会堂２階の掲示板にこれらの絵や写真が貼ってあります

現在、日本の社会問題として統一教会への献金が挙げられています。その根幹にある大きな問題は、特定の人に、その私腹を肥やす為にそれが流れていること。又、献金によって本人や家族が著しく困窮の中にあること、献金を集める為には騙し、脅し、嘘をついても良いというものです。彼らの教えには、ヤコブが兄エサウを騙して長子の祝福を奪ったことを理由に挙げ、サタンの支配下にある資産が神の支配の資産へ移されることは、騙して奪い取っても、その資産が有益に使われる道だと説明します。とんでもないことです。それは犯罪です。

統一教会の信者の中には、長時間教え込まれて、それを信じて、心から進んで自発的に献げている人もいますが、それは悲惨としか言いようがありません。

イエスの神殿についてのことば

幕屋→神殿→会堂→教会という歴史を以前お話ししました。教会の本質は会見の幕屋です。

イエスは神殿を「私の父の家」「祈りの家」「三日で建てよう」と呼ばれました。

キリストの教会は神の家、祈りの家、キリストのからだです。私はそこであなたがたと会うとおっしゃって下さる場所です。そして、教会、神の家、祈りの家を建て上げるとは、建物と共に、私達自身を神の宮として建て上げることを意味します。私達自身が神の宮、聖霊の宮なのです。（Ⅰコリント６：１９～１０）

私達自身を、神の宮として建て上げましょう。私達キリスト者の生活、その成長とは、私達自身を神の家、祈りの家として建て上げることです。