3月12日(日)礼拝説教全文

「主が命じられたとおりに」 

出エジプト記36:1 39:32~43(出エジプト記36:8~39:43)  

皆さん、年の初めから、日々にキリストをしっかりと身に付けて歩んでいますか。

礼拝で出エジプト記を読んでいますが、先週は、幕屋建設の為の多くの献げ物が、イスラエルの民によって心からの自発的な献げ物として、モーセの前に持ち運ばれ、ストップをかけなければならない程に有り余る資材が集まりました。感謝と喜びの献納物です。

いよいよ献げられた資材によって、幕屋や祭服の形が作り切り出され、織りなされていきます。

先に出エジプト記25~31章に、神である主の幕屋建設の指示がありました。この指示に従って、出エジプト記35:4~39章で、モーセとイスラエルの民は、指示に完全に基づいた幕屋建設の準備を行います。準備した物・内容については、既に幕屋建設の指示においても語られていますので、36:8~39章は対照表をもって割愛したいと思います。

幕屋の建設・祭服の仕立て、幕屋で行われる祭儀についても、「主が命じられたとおりに行った」と繰り返し記されています。

「ベツァルエルは主がモーセに命じられたことをすべて」(幕屋建設の全てに関して)38:22

祭服について          39:1、5、7、21、26、29、31、41

幕屋・祭具について       39:32、42、43

幕屋建設と備品・祭具と祭司の聖別について 40:16

幕屋建設の施工・祭儀に関して  40:19、21、23、25、27、29、32

神である主の細かい指示に、一言違わず、言われたそのとおりにです。省くことなく、付け足すことなく、脚色することなく、そこには神である主以外の誰かの考えは存在しません。語られた、命じられたそのままです。

私は説教を準備していて、そのまま聖書のことばが語られ、読まれた方が恵まれるなぁと思うことが多くあります。確かに背景や解釈によって、明らかにされることも多いのですが、全ては聖書のことばの前に出る(優先する)ものではありません。その意味で、聖書朗読は、礼拝でとても大事なプログラムです。人のことばには力がありませんが、神のことばは実現します。時には主が語られる内容がわからないこともあります。自分の考えを反映させたいという誘惑にも駆られます。しかし、主のしもべにとって大事なのは、命じられたとおりに行うことです。そして、そこに神の栄光が表されます。

 聖書のことばは、人の考えや意見ではなく、人が従うべき真理です。付け足しても省いてもなりません。神の言葉は、私たちの人生をまっすぐに引く定規のようなものです。神である主に知恵を与えられた技師たちは、寸法をしっかりと図りながら、匠を凝らして命じられたものを寸分違わず仕上げていったことでしょう。幕屋・神の宮はこのようにして建て上げられました。

神の幕屋ならば、もっと荘厳なものにしたい、目を見張るようなものにしたいと人は考えますが、神の幕屋の外側は灰色のじゅごんの皮で覆われて、見栄えのするものではありませんでした。

繰り返しになりますが、幕屋(聖所と至聖所)を覆う4枚の幕と言えば、1番下は鮮やかなケルビムの刺繍が施された上質な亜麻布、その上に山羊の毛皮を縫い合わせた幕、その上に赤く染めた雄羊の皮を縫い合わせた幕、1番上にじゅごん(あざらし)の皮を縫い合わせた幕で覆いました。天幕の見た目はじゅごんの皮で覆われたものとなります。

ダビデ王の時代には、豪華な王宮の庭に、一見みすぼらしくも見えるじゅごんの皮が継ぎ合わされたテントがそこにあったわけです。(サムエル記下7:1~2)

神は荘厳な宮をご自身の為に求めるお方ではありません(サムエル記下7:7)。神の住まわれるにふさわしい宮を人の手で作ることはできません。ただ、神である主が「彼らの中に住む」ことをお示しになるだけが、そのお心であったことがわかります。

立派な神殿を、主の為に造りたいと願ったダビデの動機は悪くはありません。しかし、主が求めておられるのは外見よりも中身なのです。「人は目に映るところを見るが、私は心を見る」(サムエル記上16:7)。

形式や作法、伝統は大事なものです。しかし、人の目に映るもの以上に、主の前に大事なのは、その心・内側です。神のことば、聖霊の力によって新しく造られることこそ重要なのです。(ガラテヤ6:15~16)

大きな教会、立派な会堂、どれだけの人数が集まっているのか、雰囲気はどうなのかを人は見ます。しかし、主は礼拝者の心の内をご覧になられます。今日も主の約束の聖霊を求め、あなたの内側を聖めていただきましょう。


幕屋建設の指示と準備の対照表

幕屋建設の指示(25:1~31:11)

幕屋建設の準備(35:4~39:43)

幕屋建設の完成(40:1~33)


幕屋建設の準備(35:4~39:43)    幕屋建設の指示(25:1~31:11)

36章 聖所と至聖所(幕屋)

幕屋を覆う4枚の幕     36:8~19    26:1~14

幕屋の壁板         36:20~34   26:15~30

幕屋の垂れ幕        36:35~38   26:31~37

37章 幕屋の中に設置する物

 契約の箱         37:1~5     25:10~16

 贖いの座         37:6~9     25:17~22

 供えのパンの机      37:10~16   25:23~30、27:20~21

 燭台           37:17~24   25:31~40

 香をたく祭壇       37:25~29   30:1~10、22~38

38章 幕屋の外に設置する物

 焼き尽くすいけにえの祭壇 38:1~7     27:1~8

 洗盤           38:8       30:17~21

 外庭           38:9~20    27:9~19

幕屋建設のまとめ      38:21~31

39章 祭服

 アロンのための大祭司の祭服 39:1~26   28:1~35

 アロンの子たちの祭服   39:27~29   28:40~43

 大祭司の冠        39:30~31   28:36~39

 会見の幕屋の建設準備の完了 39:32~43 

竹田広志's Ownd

千葉県八千代市勝田台7-27-11 電話 0474-84-5045 牧師 竹田広志

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