5月28日(日)ペンテコステ記念礼拝説教全文

「一同は聖霊に満たされ」 使徒言行録2:1~4 ペンテコステ記念礼拝

今年のイースター礼拝は4月9日(日)でした。本日は5月28日、4月9日から数えて50日目となります。

ペンテコステはギリシア語で、50日目、50番目という意味です。

ユダヤ教では、過越しの祭りから50日目に「7週の祭り(シャブオット)」大麦の初穂をささげる祭りをします。(申命記16:9)  ユダヤ教の三大祭り:過越しの祭、七週の祭、仮庵の祭

キリスト教では、イエスの復活から50日目を「聖霊降臨日」、そして、世界で初めのキリスト教会が誕生した教会の創立記念日としています。 キリスト教会の三大祭り:クリスマス、イースター、ペンテコステ

1、イエスの約束を信じて待つ

私たちの教会では、イースターの後、ヨハネによる福音書から、復活されたイエスが何度も弟子たちにご自身を顕して下さった顕現の記事を読んできました。イエスは復活後40日間、数々の確かな証拠をもってご自身がよみがえられたことを使徒たちに示されました(使徒1:3)。

そして、イエスは人々が見上げている前で、父のもとへ上られます。それから10日目の出来事となりますが

、その10日間、弟子たちは、エルサレムに留まり、イエスの約束を待ち、集まって祈っていました。そしてついに、そこに集まっていた人々の上に聖霊が降ります。一同は聖霊に満たされました。

ペンテコステとは、イエスの約束の成就・実現です。また、イエスによる「聖霊と火による」バプテスマ(洗礼・浸す・満たす)です。「私は父にお願いしよう。父はもうひとりの弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる」(ヨハネ14:16)。「エルサレムを離れず、私から聞いた、父の約束されたものを待ちなさい」(1:4)。「あなたがたは間もなく聖霊によってバプテスマを受ける」(1:5)。「聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、・・・私の証人となる」(1:8)。

          

初代エルサレム教会の創立は、120名ほどのメンバーでスタートしました。ペトロ、使徒たちをはじめ、イエスの母マリア、イエスに従った女たち、又、驚くことですが、イエスの兄弟たちも記されています(1:13~14)。

イエスの約束を信じて集まり、心を合わせて祈り待ち望む人々の上に、聖霊が降り、一同は聖霊に満たされました。それは、世界の歴史で最初の教会が誕生した瞬間です。イエスを信じて集まり、心を合わせて祈り、待ち望む、まさに教会の姿です。教会とは何でしょうか。その本質は聖霊に満たされた人々の集まりです。

使徒言行録とは、ペトロやフィリポ、バルナバやパウロ、使徒たちの働き(宣教と教会を建て上げる働き)の記録ですが、今日の私たちの世界の教会にもつながる、キリスト教会の働きであり、聖霊の働きの記録と言えます。私達勝田台キリスト教会もその延長線上にあります。今も教会の働き、聖霊の働きは続いています。

本日、ペンテコステ記念礼拝を行うことは、聖書に記されているこの出来事を知識として知る以上に、今、私たちが、イエスの約束を信じ、聖霊に満たされる経験を受け取ることが重要です。教会とは、主の約束を待ち望む者が心を合わせて集まり、そこに聖霊が降り、聖霊に満たされる場所です。

もう一度、2023年度の勝田台キリスト教会総会で読み上げた、教会の指針を読みたいと思います。

「私は父にお願いしよう。父はもうひとりの弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる」ヨハネ14章16節

2023年度の日本ホーリネス教団の施政方針は、「聖霊に導かれ、聖霊と共に生きる」です。

上記のみことばにある「弁護者」とは、ギリシア語でパラクレートスという言葉が使われており、元来は、傍らに立つ者、守ってくれる者、慰めてくれる者という意味です。それゆえ、これまでは「助け主」(文語訳・口語訳・新改訳)と訳されて来ました。聖霊は、私たちの傍らにいて、私たちをあらゆる面で助けてくださるお方です。

私たちがイエスを信じる信仰の道を歩むとき、聖霊の助けは不可欠です。ですから、私たちキリスト者は常に聖霊の助けを求めます。聖霊の助けなしで、自分の力だけでは、神の働きは何一つできません。

聖霊は私たちを聖別して(聖めて)くださいます。

聖霊はキリストの愛を注いでくださいます。

聖霊は悔い改めを与え、罪から離れ、正しく生きる力を与えてくださいます。

聖霊はみことばの真理を開いてくださいます。

聖霊は私たちの祈りをとりなしてくださいます。

聖霊は私たちの口に賛美を与えてくださいます。

聖霊はキリストの愛で人を愛する力を与えてくださいます。

聖霊は奉仕の力を与えてくださいます。

聖霊は信仰告白、宣教の力、証し人として生きる力を与えてくださいます。

聖霊は困難に、迫害に打ち勝つ力を与えてくださいます。

聖霊はいつも喜びを与えてくださいます。

聖霊は賜物を与えてくださいます。

聖霊は教会に、信仰者にビジョンを与えてくださいます。

聖霊は神のご計画に生きる召命・任職を与えてくださいます。

聖霊は復活され生きておられる主イエス・キリストの臨在を現してくださいます。

聖霊のキリスト者への助けは数えたら切りがありません。

聖霊は、飢え渇く者に水となり、虚しさの中にある者に油となり、冷めてしまった者に炎となり、閉塞感の息苦しさの中にある者に風となり、暗闇の中を進む者に光となられます。

聖霊を求め、聖霊に満たされましょう。

聖霊は永遠に私たちの傍らにいてくださり、私たちを助けてくださる「助け主」です。

何度でもこれを繰り返し読んでください。

コロナ禍によって、又健康上の理由で、教会堂に集まれないこともあります。しかし、主の名による交わりの中にいること、教会から離れないでいることは大変重要です。一同が集まり、心を合わせ、主の約束を信じ、待ち望み(求め)、祈っているところに聖霊が降られました。集まって祈る中に、賛美の中に、御言を聞く中に、礼拝の中に聖霊は降られます。それは、聖霊の好まれる(喜ばれる)場所、エクイレイシア(「召し集められた者」という意)「教会」です。

「求めなさい、そうすれば与えられるであろう…天の父はなおさら、求めて来る者に聖霊をくださらないことがあろうか」(ルカ11:9~13)

聖霊は、イエスと交代して、父なる神から遣わされた力強い助け主です。

ホーリネス(潔めの恵み)とは、まさに神の証人として生きる力を与える聖霊の満たしの経験です。

私達はいつも聖霊に満たされる事を求める集団です。まずその経験を受け、そして何度も継続して受け、日々新しくされていきます。

救いの経験は一回です。しかし、潔めの経験、聖霊の満たしは、何度も何度も繰り返されます。日々、新しくされていきます。 新しく生まれた(「新生」した)者に、新しくされた者として生きる力(「聖化」)が必要です。

イエスは彼らに息を吹きかけて言われた「聖霊を受けなさい」(ヨハネ20:22)

竹田広志's Ownd

千葉県八千代市勝田台7-27-11 電話 0474-84-5045 牧師 竹田広志

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