12月24日(日)クリスマス礼拝 説教全文
「平和の君イエス」 ルカ2:8~21 (イエス=主は救い イエスの御名には)
メリークリスマス!
皆さんにとって2023年はどんな一年でしたでしょうか。大きな戦争が起こり、各地で大規模な自然災害が起こりました。3年を経過した新型コロナ感染も未だ収束に至っていません。教会でも困難の中にある人々を覚えて祈りの手を上げて来ました。毎年年末に発表される今年の漢字というものがありますが、今年は「税」という文字でした。会社や企業ではインボイス制度の導入や、税制が論議される中で、物価高や給料が上がらない、生活苦という事に人々の関心が向けられた年ということであったかも知れません。
教会ではクリスマスを待ち望むアドベントの期間を過ごして来ましたが、図らずも(イエスの生まれた日は12月25日ではありませんが)年の終わりにクリスマスがやって来ます。クリスマスメッセージは、「喜びの知らせ・良い知らせ」GOOD NEWSです。どのような「悪い知らせ」の多い一年でありましても、年の最後には、私たちは最高の「良い知らせ」を毎年、聞くことができます。これも神様のご計画のひとつなのだろうかと思いますと、大きな主の憐れみであると感じます。この「喜びの知らせ」は、一年の困難・苦しみ・悩み・悲しみを飲み込んで、感謝に変える力を持っています。
「もし」を問うのはナンセンスかも知れませんが、イエス・キリストの誕生がなければ、世界には十字架を掲げる教会はありませんし、もちろんクリスマスもクリスマスツリーもサンタクロースも、華やかなイルミネーションもありません。世界中からキリスト教がなくなり、「神の愛」をご自身の生涯をもって世に現わしたキリストの教えもなくなります。キリストのない世界、それはどんなにか暗黒に包まれていただろうかと想像すると、心底ぞっとします。
今年は西暦2023年です。2000年前に時代を二分し、歴史を変える出来事「神の時」が起こりました。その第一報は、深夜、羊の群れの見張り番をしていた、名もない羊飼いたちにみ使いが現れ、知らされます。本日はこのみ使いの知らせの言葉にクリスマスメッセージの焦点を当てたいと思っています。
「恐れるな。」という言葉から、クリスマスのメッセージが始まります。
ところで、私たちは、この一年、礼拝においてヨハネによる福音書を読んできましたが、何度も聖書から、イエスが語られた「恐れるな」のメッセージを聞いてきました。神の語られる言葉が、私達の内から恐れを締め出し、神の平安が創り出されます。本日の聖書箇所は直接的には突然のみ使いの軍勢の出現に恐れる羊飼いに対しての言葉ではありますが、様々な困難・試練・悲しみの先行き真っ暗な中で恐れを抱えて歩む全ての人々にこの知らせは向けられています。
「私は、全ての民に与えられる大きな喜びの知らせを告げる。」
この知らせは、誰か特別な人の為ではない。全ての民、国々、人々に向けて、ここにいるあなたへの「大きな喜びの知らせ」です。そしてそれはちょっとした嬉しいニュースではない。大きな喜びの知らせです。
「今日ダビデの町に、あなたがたのために救い主がお生まれになった。」
その喜びの知らせの内容は、全ての民のために、救い主が生まれたというものです。
「この方こそ主メシア(キリスト、救い主)である。」この方こそ、暗闇、苦しみの中にあるイスラエルのために(当時とそれ以前の長い歴史の中でイスラエルは他国に支配され、搾取され、しいたげられていました、その中で)聖書に預言されていた(ダビデの町に、キリスト、メシア)あのお方、あなたがたが待ち望んでいた救世主です。
どうやって、間違えることなく、羊飼いたちは、そして私たちはこの救い主とお会いすることができるでしょうか。
「あなたがたは産着にくるまって飼い葉桶に寝ている乳飲み子を見つける。」
飼い葉桶の中におられる幼子がそのお方です。
「これがあなたがたへのしるしである。」これが全ての民が、救い主とお会いするしるしです。
そうです。クリスマス、「喜びの知らせ」とは、救い主イエスがお生まれになったという知らせです。
何から、全ての民を救うのでしょうか。そして、救われなければならないのは、誰でしょうか。
全ての民を、罪から救うために来てくださった 救い主は この方です!
暗闇から救うために来てくださった 救い主は この方です!
死(滅び)から救うために来てくださった 救い主は この方です!
あらゆる患い、悩みから救うために来てくださった 救い主は この方です!
悪魔の支配から救うために来てくださった 救い主は この方です!
イエスがあなたの全存在を救ってくださいます。決して抗うことの出来ない、自らでは、人の力では解決できない定めから、神が救ってくださいます。
私達には「救われなければならない」現実があります。
戦争も、疫病も、自然災害も、私達の周りにある様々な困難も、現実です。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。人間には知恵があり、思慮深い者なのではないのでしょうか。「救われなければならない、解決されねばならない全て」の根本原因は、人の内にある罪・闇であることを聖書は私達に示しています。全ての人の内には「罪と闇」があります。自分の胸に手を当ててみれば、分かるものであるはずです。どのような名医もこれを取り除けません。先週曽根岡勧士から、「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしが来たのは正しい人を招くためではなく、罪人を招いて救う為である」とメッセージを聞きました。
人の内にある罪の解決なしに、いいですか、争いは、戦争はやみません。平和の実現はありません。
大統領も兵士も市民も、金持ちも貧しい者も、強者も弱者も、自らの罪を、神の前に悔い改めなければなりません。平和の実現は、罪の悔い改めと神の赦しです。イエスは「平和の君」として、「全ての人が罪の赦しを受ける」為に十字架で命をささげられました。
罪の中にある人を救うことのできるお方は、天から降って来られた 神の御子以外にはいません。
* ジョン・レノンの「ハッピークリスマス」 「WAR IS OVER! (IF YOU WANT IT)」 (サブタイトル)
ベトナム戦争にアメリカが参戦し長期化する中、反戦運動を続けたジョン・レノン、オノ・ヨーコ
「救い主の生まれたこの日に、みなで真の平和を願おうよ。争いは、あなたが望めば終わる」というメッセージが込められています。
今日はクリスマス。一年をどう過ごした?また一年が過ぎ、新たな一年が始まる。
そして、今日はクリスマス。どうか楽しんでほしい。身近な人も親愛なる人も。お年寄りも若者も。
心からメリークリスマス。そして新年おめでとう。良い年にしよう。恐怖のない一年に。
今日はクリスマス(戦争は終わる)。弱者も強者も(あなたが望めば)。
金持ちも貧乏人も(戦争は終わる)道のりは遠くても(今すぐに)。
ハッピークリスマス(戦争は終わる)。黒人も白人も(あなたが望めば)。
黄色人種も先住民も(戦争は終わる)。争いは止めよう(今すぐに)。
心からメリークリスマス。そして新年おめでとう。良い年にしよう。恐怖のない一年に。
今日はクリスマス(戦争は終わる)。一年をどう過ごした?(あなたが望めば)
また一年が過ぎ(戦争は終わる)。新たな一年が始まる(今すぐに)。
ハッピークリスマス(戦争は終わる)。どうか楽しんでほしい(あなたが望めば)。
身近な人も親愛なる人も(戦争は終わる)。お年寄りも若者も(今すぐに)。
心からメリークリスマス。そして新年おめでとう。良い年にしよう。恐怖のない一年に。
戦争は終わる。あなたが望めば。戦争は終わる。
天軍賛歌 「いと高き所には 栄光神にあれ。地には平和、御心に適う人にあれ」(:14)
神の御子イエスの降誕の出来事は、神の栄光です。
そして、神の御子イエスの降誕の出来事は、私たちに与えられる平和(エイレイネイ、シャローム)です。
この平和は、御子イエスによる、神との平和、隣人との平和、世界との平和です。
地には平和、「御心に適う人に」あれ。とあります。平和はここにあります。
神の御心に適う、平和を受け取る道を選んでいますか。
神の御心に適うとは、自らの罪を神の前に悔い改めて、天から降って来られた神の御子イエスを信じ、救いを受けることです。
このクリスマスに、私達が最も必要とする(神の)平和をいただく為に、あなたに罪の赦しを与える為に、お生まれ下さり、十字架でその罪の身代わりに命を捨てて下さった、神の愛を信じ、受け取って下さい。
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