8月11日（日）礼拝説教全文

「信仰と告白」　　ヨハネ１２：３７～５０　

 聖書教会共同訳見出し　イエスを信じない者たち イエスをメシアと信じないユダヤ人たち（：３７～４１） 

メシアを待ち望んでいた民衆が、いざ真のメシアが来られた時に受け入れないことは、イザヤがすでに預言していました。 どうして、これほどに彼らはイエスを拒絶するのかと考えさせられます。まず、ユダヤ人のもとにユダヤ人としてこのメシアは来られ、確かな、力強い、麗しい多くのしるしを見せられたのに・・・。 

彼らが信じなかった理由を、「神が、そのようにされた。彼らの目を見えなくし、心をかたくなにされた。 目で見ず、心で悟らず、神に立ち返ることがないために」（：４０）と聖書に記されています。 本来は、彼らがイエスをよく見て、心で理解して、回心して、神のいやしを受け、神の恵みとしてお迎えすべきなのに、光であるイエスを信じない人々の闇がここにあります。 不思議なのは、神が民衆の心をかたくなにされたので、彼らがイエスを拒絶していた、と理由が記されていることです。 ＊ 昔、エジプトの王パロが心をかたくなにしてエジプトからユダヤ人を解放しなかったことも、「神がパロの心をかたくなにされたので」という理由の説明があります。 

 しかし、イエスは、神を喜んで信じる人々の為にだけでなく、心がかたくなで暗闇の中に捕らわれてしまっている罪人を救うためにも世に来られました。その罪人のためにご自分の命を捨てる、このイエスの愛の光、十字架と復活の栄光が、人々の闇を照らすのです。 暗闇の中に輝く光、闇の深さとイエスの栄光の輝きをイザヤは見たのです。（：４１） 決して自分では開くことのできない目、理解できない心、方向を変える（立ち帰る）ことのできない歩み、 誰も癒すことのできない罪の致命傷を受けて死に至る傷。それが、イエスを信じない人間（私）の姿なのです。

 イエスを信じない、かたくなな選びの民であるユダヤ人。そして、イエスを喜んで受け入れる異邦の民。この両者に対して私たちには理解の難しい神のご計画があります。神の民ユダヤ人の本来の使命は、彼らが世界に神の祝福を与える祝福の基となることです。しかし、神が遣わされたメシアであるイエスをユダヤ人が拒絶するということによって、世界に神の祝福・栄光が拡がっていきます。神のご計画は計り知れません。（歴史の中で、又、今日もその事実が示されています） 

 信じても告白できないユダヤの指導者たち（：４２～４３） 

もうひとつの闇があります。信じても尚、それを告白できない人々の闇です。 彼らは神の目よりも、人の目を気にします。イエスを信じます、と告白すると、会堂から追い出されるからです。人間の弱さがあります。告白できない世の圧力があります。又、神からの誉れよりも、人からの誉れを好んだからです。　　　 

イエスを信じても告白できない弱さについて 　　

私はクリスチャンですと言えない弱さ 迫害の時代にあっては尚更ですが、そうでなくても私たちは家庭や職場や、学校、親族、ご近所の付き合いの中にあっても、勇気をもってクリスチャンであると告白できない弱さがあります。変な人と思われるのではないか。それに相応しい生き方ができていない。人間関係を壊すのではないか・・・等々。 今日、私たちは福音を恥としない。イエスを信じることを恥としない。どんな圧力にも躊躇しない。大胆に信仰を告白する者でありたい。そのように聖霊に満たされて歩みたいと思います。

 ＊ 職業の欄に　自由業と書くか、牧師と書くかいつも迷う イエスの最後の訴え（：４４～５０） 心かたくなな民衆に大声で言われるイエス 「私を信じる者は、あなたがたが今まで信じてきた神を信じることです。」（：４４） 「私を見る者は、神を見るのです。」（：４５、参照１４：９） 「私のことばは、神のことばです。」（：４９、５０） 「私を信じる者が闇の中にとどまることがないために、わたしは光として世に来ました。」（：４６） イエスを信じない者は、闇の中にとどまっています。命の光を持たないからです。 イエスと神はひとつです。イエスは神の御子です。 イエスが来られたのは、世をさばくためではなく　世を救うためです。（：４７） 十字架で私たちの罪を贖い、私たちのようにかたくなな心の人々に救いを与えるために来られたのです。 イエスはキリスト（メシア）救い主です。 父がイエスに託された命令は、永遠の命を私たちに与えるためです。（：５０） イエスは十字架と復活により神の栄光を現わし、イエスを信じる者は救われます。 

 そして、人は（このイエスを）心で信じて義と認められ、口で告白して救われます。（ローマ１０：１０） 群衆は「信じなかった。」議員たちは「告白しなかった。」 信仰と告白によって救われるのです。

 重要な３つの信仰告白　マタイ１６：１６ 

イエスをどのようなお方として、私は信じるのか。大事な信仰告白があります。 イエスに向かって、「あなたはメシア（キリスト）、生ける神の（御）子です。」と告白します。 「　ΙΗΣΟΥΣ ΧΡΙΣΤΟΣ ΘΕΟΥ ΥΙΟΣ ΣΩΤΗΡ　」 

 イエスは　①生ける　②神の御子です。神の権威（力）をもっておられるお方です。 生きておられる神であるゆえに、私達を救うことができる 生きている神であるゆえに、毎日の生活の中で、共に生きることができる ③イエスは私たちに救いを与えるお方です。　

私たちを罪と死と闇から救い出す救い主です。　 

救いの３つの側面 

義認　罪赦され、義とされる。　イエス様を信じたときに受ける 

聖化　キリストに似た者へと変えられる。　信仰生活の中で受けるものです。天に召されるまで続くものです。　この世の生活で完成はありません。 

栄化　罪とは無縁の新しい命です。　将来、新しいからだによみがえります。 

 日々、私たちの生活で共に生きておられ、歩んでくださるイエスにこの信仰を告白しましょう 「あなたこそ　私の　生ける神の御子　キリストです。」